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奈良県植物機能活用クラスター協議会
トップページ実用化・商品化>テーマ3 大和茶 実用化・商品化

テーマ3 大和茶

 
荒茶の品質をランキング表示できる新技術・新開発!
「お茶の品質測定装置」へ実用化
 
 本地域結集型研究開発プログラムにおいて、大和茶の品質鑑定の研究を行ってきました。
  「お茶の品質測定装置」は、本プログラムの一環として大阪大学、(財)奈良県中小企業支援センター、奈良県農業総合センター茶業振興センターが原理試作した茶ランキング予測モデルの研究成果をテクノス鰍ェ実用化したものです。
  茶ランキング予測モデルを基準にした荒茶の品質ランキング測定や全窒素含量等の成分値測定などの簡易測定システムを備えた品質測定装置です。
 


●品質ランク判定(1〜30位)を表示します
  メタボリックプロファイリング技術を用い、品評会ランキング茶の分析データに基づき、統計的解析を行い、判定基準としています。


●全窒素(%)、テアニン量(%)、タンニン量(%)、カフェイン量(%)、ビタミンC量(%)等の成分値測定を測定します。



(写真) メタボリックプロファイリング技術を活用した茶品質測定装置(試作機)
 
測定サンプル入力画面 測定結果の表示画面
 
 
 
 
 
 

「お茶の品質評価技術を確立!」

〜 大和茶のブランド力向上と地域産業の活性化をめざして 〜


 奈良県地域結集型研究開発プログラムでは、大和茶の品質評価技術を利用した最適加工・栽培技術を開発し、その技術を用いたブランド化による大和茶の消費拡大を目指しています。
 そのような中で、本プログラムの大和茶に関する共同研究(大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学、奈良県中小企業支援センター コア研究室、奈良県農業総合センター 茶業振興センター)において確立したメタボリックプロファイリング手法を用いた品質評価技術で、平成20年度奈良県茶品評会の出品茶を測定し、人の五感による評価と一致する結果を得ることができました。
 このことにより、精度の高いお茶の生産を目指しています


<簡易な装置による新しい品質評価>

20年度奈良県茶品評会試料を用いた結果

 お茶の品質評価はこれまで、数種類の成分の含有量で評価されていました。
 しかし、お茶の品質に関与する成分は複雑多数なために、十分ではありませんでした。
 そこで、今回は品質を総合的に評価するために、簡易な装置によってすべての代謝物(成分)を解析し、その代謝物の種類や量を特徴づけ、人の五感による評価とよく一致する結果を得ました。
 この手法を「メタボリックプロファイリング」といいます。
 この手法で、お茶の品質評価が行われたのは初めてのことです。(現在、特許出願中)
(お茶の品質を測定した結果は、グラフの通りです)  この技術はお茶だけでなく、他の食品や野菜など品質評価を行う技術として、広く展開の可能性があります。