~装置の稼働率向上と製品ロス率低減に向けて~
ものづくり全体を対象に高効率生産を実現
【相談者プロフィール】
オカハシ株式会社
〒634-8510 奈良県橿原市中曽司555番地の1
TEL:0744‐24‐0001 / HP:https://www.okahashi-co.co.jp/
【支援に至る経緯】
オカハシ株式会社様は、製品の顔ともいえる「パッケージ」を総合的に提案・提供しています。
多様化するニーズに応える中で、生産・販売・在庫を一体的に管理する仕組みが十分でなく、具体的な対策立案に向けた議論も行えていませんでした。
取引先金融機関に相談したところ、当拠点を紹介され、中期経営計画を策定するところから支援を開始しました。
【課題の整理と分析】
支援の中心として、以下の課題と改善点を明確にして社内で共有しました。
- 決算書分析から収益性の向上による損益分岐点の引下げ
- 生産性向上のための内製化(外注費の削減)の推進
- 歩留り・定数割れの改善→品質ロスコストの削減
- 最適稼働体制の構築→時間外労働等の労務費の削減
【支援内容】提案とアドバイス
課題解決のために以下の具体的な工程改善策をご提案して実行にうつすことにしました。
- 全工程の稼働状況を分析・生産・稼働・加工高で見える化
- ボトルネック工程に特化し、数か月間での稼働状況の詳細を明確化
- 重点取組テーマとして ①「稼働率の最大化」②「全工程改善計画書作成」③「社内プロジェクト活動化」を設定
【支援の成果】
明確な課題共有と実直な解決策の実行により、生産量は前年比120%を達成、内製化の効果として外注加工費が40%削減、作業の見直しでシフト間の重複時間も70%短縮して労務費の削減が実現するなど、また、改善活動における5S活動の標準化によって、装置の稼働ロスや品質ロスなども削減され、全装置において生産量・稼働時間が向上しました。