~限られた予算でターゲットを明確に~
説得力ある事業計画の作成で課題をクリア!
【支援に至る経緯】
お試しで体験したクライミングジムで、これまで経験したことのない面白さを感じて、まだクライミングジムが少ない奈良での開業(創業)を決意されました。
「創業の相談相手が奈良にもあるはず」と調べたところ、奈良県よろず支援拠点を知り、ご相談にこられたのがきっかけです。
【課題の整理と分析】
ご相談者は経営の経験がなく、まずターゲットとする顧客層や価格帯の設定など、マーケティングの基本設定が必要でした。
またクライミングジムは、壁・ホールド・マットなど、ジムとしての設備が多数必要な業種で満足する設備にするためには自己資金が不足していました。
限られた費用の中で効果的な広告宣伝活動を行わなければならないが、そのノウハウもご本人にはありませんでした。
【支援内容】提案とアドバイス
閑散時間帯への対応策や繁閑差の平準化のため、あえて平日昼間客を重点ターゲットとする戦略立案と展開を提案しました。
戦略に準じて集客効果が見込まれる高級ホテルや大企業、商工会議所等のほか、クライミングのすそ野を広げる効果が期待できる大学や地域のミニコミ誌への記事掲載への働きかけを行うことを提案しました。
集客に関する分析を精緻化することで、事業計画書の内容を充実させるようにし、融資相談窓口として日本政策金融公庫へ取り次ぎました。
【支援の成果】
ご相談者は、アドバイスに対して真摯な姿勢で取り組まれたことから、思い描く事業を説得力のある計画書として完成することができました。
地域性を考慮しつつ、初心者をターゲットとする基本方針のもとで、課題である平日昼間の集客を念頭においた施策(割引料金や立地のPR)をブレることなく実行することができました。
オープン以降、見込み客への割引券配布や有料広告を効果的・計画的に実施できたほか、特にミニコミ誌や複数の新聞・ローカル情報誌に取材記事が掲載されたので、予想を上回る反響を得ることができました。